【新定番カメラ用外部マイク】RODEのVideoMic GO IIは多機能な高音質小型マイク
動画制作において音はとても重要な要素です。最近では映像に関してはスマホでもある程度のクオリティのある映像が撮れますが、音声に関してはあまり意識されていないように思います。YouTubeで動画の品質に差が生まれる部分は音声とよく言われるように、動画制作には欠かせない要素です。せっかく良い映像が撮れても、音質が悪いと視聴者に不快感を与えてしまいます。
RODEのVideoMicroといえばユーチューバーも良く使っている定番の外部マイクです。そのRODEから新しくRODE VideoMic GO IIが発売されました。海外のユーチューバーがかなり良い評価をしていたので今回製品を購入して検証してみました。これからYoutubeを始める人や初めて外部マイクを導入する人に最適なマイク選びの参考にしていただければ幸いです。
後日YouTubeに音声比較をした動画をアップロード予定です。
製品比較
RODE VideoMic GO ii | RODE VideoMic GO | RODE VideoMicro | |
実勢価格(22年1月) | 約15,000円 | 約10,000円 | 約8,000円 |
形式 | エレクトレットコンデンサー | エレクトレットコンデンサー | コンデンサー |
周波数特性 | 20Hz - 20kHz | 100Hz - 16kHz | 100Hz - 20kHz |
アナログ出力 | 3.5mm | 3.5mm | 3.5mm |
デジタル出力 | USB-C | なし | なし |
重量 | 33g(本体) 96g(全重量) | 73g | 42g |
指向特性 | スーパーカーディオイド | スーパーカーディオイド | カーディオイド |
価格的にはVideoMic go IIがVideoMicroの2倍近い価格で旧型VideoMic goとは5000円ほどの差があります。
接続方法
VideoMicroではと同じくカメラやパソコンのマイク入力に必要な通常のステレオミニ(3.5mm)TRS出力※VideoMic GO IIではそれが側面にあります。VideoMic GO iiの最も大きな違いはデジタル出力があるということ。これがあることでパソコンとも直接繋ぐことができ、ライブ配信でのUSBマイクとしてまたはテレワークのオンラインミーティング用のマイクとしても利用の幅が広くなっています。
またUSB-C接続の場合はパソコン側にRODE Centralのアプリを使うことで録音レベルやヘッドホンの音量調整などが可能で、配信やオンラインミーティングでの調整も楽に行えます。(現在は英語のみ)
※TRSとは「先端部のTip(チップ)」「中央部のRing(リング)」「根元部のSleeve(スリーブ)」の3極のことを指しています。4極だとTRRSになります。
形式
マイクには大きく分けて2つの形式、「ダイナミックマイク」と「コンデンサーマイク」に分けられます。今回取り上げたマイクは全てコンデンサーマイクでダイナミックマイクよりも価格は高めですが、ダイナミックマイクよりも音がいいのが特徴です。音質にこだわった動画づくりをする場合はコンデンサーマイクをおすすめします。またコンデンサーマイクはダイナミックマイクよりも環境音を取り込めるのでVlog撮影にも向いています。
コンデンサーマイク
- 電源が必要
- 温度や振動に弱い
- コンパクト
- 高品質で繊細な音
- 静かな場所に有効
ダイナミックマイク
- 電源が不要
- 温度や湿度に対して耐久性がある
- ボーカルやホーンに対して有効
- 小型化が難しい
- 価格が比較的安い
指向特性
VideoMic GO iiとVideoMic GOはスーパーカーディオイドという指向性がありVideoMicroはカーディオイドという指向性です。カーディオイドは単一指向性の一般的なもので正面に対して感度が高いというのが特徴です。それと比べてスーパーカーディオイドは正面に対しての感度とマイクの背面に対しても感度があり、横からの環境音やノイズに対しての遮音性が高い特徴があります。つまり撮影をしながら音声を吹込みたい場合に有効な指向特性となっています。
+SONY ZV-1 (コンデジ)
SONYの Vlog用カメラ VLOGCAM ZV-1に乗せて使用してみました。元々の内蔵マイクの音質もとても良いのですが、外部マイクを接続をするとやはり音質が違うなと感じ取れるぐらい変化があります。
+iPhone (スマホ)
またスマホ用のケーブル(別売)を接続することでスマホの外部マイクにもなります。
Lightning入力用とUSB-C用のケーブルがRODEから発売されています。写真のものはiPhone用のSC15というケーブルを使用しています。RODEの専用アプリでマイクの設定やアプリ内で録音が行えます。
まとめ
RODE VideoMic GO IIは使い勝手万能の小型外部マイクです。これ一本でカメラの外部マイクとUSBマイクとして使えるのは非常に便利だと思います。音質もVideoMicroよりも格段良くなっており、特に周波数域の違いが聴きとれました。一台でカメラの外部マイクとUSBマイクの両方を揃える場合に特におすすめです。USBマイクとして使用する場合はスタンドは何もついていないので、別に必要になりますのでご注意ください。またスマホで使う場合も別売りのケーブルが必要となります。結論として、このVideoMic GO IIは特に最近動画を作り始めた動画制作初心者の方や初めて外部マイクを導入するという方、またはテレワーク等で利用したいという方におすすめのマイクだと思います。デジタル出力があるということはゲームミング用のマイクとしても利用できます。
このクオリティでこの機能性、そして価格を見ても個人的にVideoMic GO IIはかなり売れるマイクになるのではないかと思います。買っておいて損のないマイクです。
RODE ロード PSA1 スタジオ用マイクブーム PSA1